サーモクロンGタイプは、一度の計測で、最大2048の計測データが回収できます。
★ 「上書きモード無し」で条件設定した場合
サーモクロンは、計測が開始されると、停止させるまで、計測し続けますが、
「上書モード無し」を選択して計測させた場合は、
メモリー容量(2048)がいっぱいになると、つまり、計測開始から2048データ目(2047インターバル目)を過ぎると、
計測はし続けますが、それ以降の記録はメモリーに保存されません。
(ただし、記録は保存されなくても、計測はし続けますので、早めに停止させるようにしてください。)
例えば、下図のように、計測開始から3249インターバル経過後(3250データ目)に、データ回収をした場合、
最初の1データ目から2048データ目までの記録が回収されます。
この例の場合、2049データ目以降も計測し続けていますが、記録はされていませんので、
2049データ目から3250データ目までのデータは回収できません。
なお、メモリー容量(2048)がいっぱいになったからといって、その後ご使用できないということはありません。
新たな計測設定をし直せば、同じように最大2048のデータが記録できます。
計測イメージ
上の例で、計測間隔を10分間で設定していたならば、
開始から32,500分後(約23日後)にデータを回収した場合、
開始から2048データ分である20,470分間(約14日間)のデータのみが回収できます。
開始から2,049データ目以降(20,480分後)のデータは回収されません。
★ 「上書きモード有り」で条件設定した場合
メモリー容量(2048)がいっぱいになっても、つまり、計測を開始してから2048データ目を過ぎても、温度を記録し続けます。
ただし、「上書モード有り」を選択していた場合、
メモリー容量(2048)がいっぱいになると、つまり、計測開始から2048データ目(2047インターバル目)を過ぎると、
最初のデータから順次上書され消去されていきます。
そのため、エンドレスで計測はできますが、
回収されるデータは、回収した時点から遡って、最大で2048データの直近記録となります。
例えば、下図のように計測開始してから3250データ目で計測停止させ、データ回収をした場合、
その3250データ目から遡って2048データ分、つまり、この例では、
1203データ目から3250データ目までの計2048データが回収できます。
なお、データ回収時に、計測を停止させなければ、
引き続き新しいデータが記録され、また、新たな直近データを回収することが出来ます。
計測イメージ
上の例で、計測間隔を1時間で設定していたならば、
データ回収直前までの2047時間のデータ、つまり約50日のデータが回収されます。
仮に、8月13日午前10時に、データを回収したのであれば、
その回収時刻の2047時間前である5月20日午前4時から8月13日午前10時までの
連続データを回収することができます。
※
なお、上書きモードの有り無しに関係なく、開始から2048データ目になるよりも前、
例えば、下図のように計測開始してから1922データ目で、データ回収した場合、
最初の1データ目から1922データ目までの計1922データだけの回収となります。
このデータ回収時に停止操作をしなければ、引き続きそれ以上のデータが回収できます。
計測イメージ
上の例で、計測間隔を10分で設定していたならば、
開始から1922データ目(約13日後)にデータ回収した場合、
データ数1922の約13日間(10分×(1922回-1))の記録が回収されます。