KN Laboratories

 専用ステンレスケース DS9507

    このステンレスケース(DS9507)は、
    サーモクロンやスーパーサーモクロンおよびハイパーサーモクロン専用の耐圧防水保護容器です。

このステンレスケースは、製造終了品です。

代替品については、こちらをご参照ください

ds9107 ibutton capsule

    ボタン型温度ロガーである
    サーモクロンやスーパーサモクロンおよびハイパーサーモクロンは、
    完全防水構造ではないため、水中等にそのままご利用いただけません。

    しかし、ボタン型ロガーを
    この専用ステンレスケースに入れて使用することにより、
    水だけでなく水圧からも防護して温度計測か可能となります。

     

     ■用途例   ・ オートクレーブ滅菌(高圧蒸気滅菌)
           ・ 海水温調査
           ・ 飲食品関連の加熱テスト

     ■使用可能温度: -40℃〜+140℃

     ■耐圧: 6kgf/cm2 (耐圧水深50m)

     ■寸法  
            (単位:mm、 公差:±0.5mm)
       DS9107+ Waterproof iButton Capsule

     ■重量  約45g

     ■材質  本 体:ステンレス(SUS316)
          Oリング:シリコーンゴム(VMQ)

 

 ◆ ご注意点 ◆   

    ・ 温度応答性に関して: 次の実験例を参考にしてください。(気体の中にであれば、温度応答速度は下記例よりも遅くなります。)

        【実験例】 23℃の《スーパーサーモクロン》をステンレスケースに入れて、
             100℃の沸騰水に投入した場合、
             約1分後に80℃と認識し、約2分後に97℃と認識し、
             最終的に100℃と記録できるまで入湯から約3分かかりました。

             23℃の《ハイパーサーモクロン》をステンレスケースに入れて、
             135℃の液体に入れた場合、
             約1分後に120℃と認識、約2分後に130℃と認識し、
             最終的に135℃と記録できるまで約4分かかりました。

 

    ・ オートクレーブ滅菌に関して: 2気圧(大気圧+15psi)の滅菌操作に繰返しご利用いただけます。
                     ただし、Oリングが劣化した場合は新しいOリングに取り替えてご利用ください、
                     温度ロガーは、ハイパーサーモクロンまたはスーパーサーモクロンをご使用ください。

                ※ハイパーサーモクロンは140℃まで、
                 スーパーサーモクロンは123℃までの温度を計測できます。

                 

 

    ・ 海水温調査に関して:  水深50mよりも深い箇所での使用はお避けください。 
                   また、水中では、水深が深くなくても、引き降ろしたり、引き上げる作業は、かなりゆっくり

                   行ってください。  水中での動きは、その水深の水圧よりも相当の圧力負荷がかかります。

 

    ・ 耐久性に関して:  繰り返し何度も使用し続けるとOリングが磨耗してきます。使用前は、
                Oリングに劣化がないかをチェックの上、ご利用ください。

            ※ Oリングのゴム表面に傷やクラックが入っていた時や、
                     変形や硬化や軟化した時には、新しいOリングに取り換えてください。

DS9107+ Waterproof iButton Capsule

 


  ■ 価格および納期

DS9107+ Waterproof iButton Capsule

専用ステンレスケース(DS9507)の価格: 1個 6,700円(税別・送料別)

    標準納期:--------
     

 ※ 上記価格には、サーモクロンやスーパーサーモクロンおよび
               ハイパーサーモクロンは含まれておりません。

 

 




 

KNラボラトリーズ          DS9507 Waterproof iButton Capsule



 

 専用ステンレスケースに関して、よくあるご質問 FAQ

 

 

    《質問1》.  ロガーを専用ステンレスケースの中に入れると、実際の温度とは少し異なりませんか?

      回答   確かにケースの中に入れることにより、熱伝達に時間が少し余計にかかりますが、
            ステンレスケースに断熱機能があるわけではないので、温度変化がなければ、そのケースの有無で温度差はありません。
            下のグラフ例のとおり、温度が変動していない間は、最終的に、どちらの場合も実際の温度と同じ温度の値を示します。

 

    《質問2》.  どの程度しっかりケースを締めたらいいですか?

      回答   隙間から赤色Oリングが少しも見えないように締めてください。

            <注記> 2021年7月頃までに販売していたステンレスケースに関しては、
                 どんなにきつく締めても隙間から赤色Oリングが少し見えます。
                 きつく締めていれば、見えていても正常な状態ですので、それは気にしなくても大丈夫です。

 

 

    《質問3》.  温湿度ロガー「ハイグロクロン」を、ステンレスケースに入れて温湿度は計測できますか?

      回答   温度だけでなく湿度も計測できるハイグロクロンを中に入れることは形状的には可能です。
            しかし、記録される湿度は、ステンレスケース内の湿度であり、
            肝心のステンレスケースの外の湿度が計測できません。

 

 

    《質問4》.  ステンレスケースのOリングだけを購入できますか? 傷んだので交換します。

      回答   1個からご購入いただけます。『ステンレスケース用Oリング』という品名でお問い合わせください。

 

 

    《質問5》.  ステンレスケースのOリングは、食品衛生法に適合していますか?

      回答   はい。 このOリングはシリコーンゴム製で、
            食品衛生法(厚生労働省告示第595号 旧厚生省告示第370号 ゴム製の器具又は容器包装)に適合しています。

 

 

 

    《質問6》.  ステンレスケースの他に、代わりになるような似た製品はありますか?

      回答   はい。 ございます。
            Maxim Integrated社(現Analog Devices社)の品番DS9107+が、材質は異なりますが似た製品です。

            ただし、KNラボラトリーズでは、DS9107+は販売していません。
            そのメーカーから直接ご購入いただくことは可能ですが、
            “DS9107+”でキーワードにしてネット検索すると、販売会社がいくつか確認できますので、
            そちらからお求めいただくことをお勧めいたします。
            その中で、Mouser Electronics社 と Digi-Key Electronics社 が お求めやすい正規販売代理店ではないかと思います。